「文字で読みたい」というニーズに応えて
YouTubeやVoicyの内容をテキスト化して公開
心理カウンセラーの根本裕幸さんは、これまで1万5000件以上のカウンセリングに携わったほか、講演会やセミナー、書籍の執筆など幅広く活動されています。最近は後進の育成のため、「お弟子さん制度」を開始。オンラインツールの活用にも積極的で、ブログ、YouTube、Voicy、noteなどで日々の情報発信にも力を入れています。多岐にわたる活動のなか、「オートメモ」をどのように活用されているのか、リモートインタビューにご協力いただきました。
「オートメモ」のおかげで、コンテンツのテキスト化が実現
──心理カウンセラーとしてご活躍の傍ら、情報発信にもすごく注力されているのですね。
根本さん:ブログは基本的に毎日書いていて、ほかにYouTubeとボイスメディアのVoicyで「カウンセラー根本裕幸の10分聴くだけ心理学」というチャンネルを運営しています。
──オートメモを購入されたのはどういった理由からだったのでしょう?
根本さん:以前から、YouTubeやVoicyで話した内容を、そのまま記事にしたいと思っていたのですが、なかなかそこまでは手が回らなかったんです。やっぱり、話した内容を文字に起こすのは時間も労力もかかりますから。そんな時、2020年12月にタクシーの車内広告でオートメモのことを知って、「こんな便利なものがあるのか!」と、すぐに購入しました
──購入されてみて、実際に手にしたときの第一印象はいかがでしたか?
根本さん:まず、デザイン性が高くてきれいだなと思いました。あまりにシンプルな見た目で、最初は「これでホンマに大丈夫!?」とすら思いました(笑)。でも操作性もシンプルで、マニュアルなしで直感的に使えましたね。
──実際に、オートメモはどのように活用されているのですか?
YouTubeで配信する際のセッティング。PCの上にオートメモが加わった(画像提供:根本さん)
根本さん:いつもVoicyを収録しながら、同時にYouTubeも生配信しているのですが、そのときにさらにオートメモでも録音するようにしています。文字への変換が想像よりも早くて驚きました。10分の番組の音声だと、数分後には文字起こしが終わるので、それこそアップロード作業をしている間にメールで届いています。それを少し整えて、収録した内容そのままに「note」にて公開しているのですが、実際の作業としては、テキストの整形と記事のアップは外部スタッフに任せています。無料で公開するものに関してはできるだけ時間とコストをかけないようにしているんですが、本当に作業効率良くテキスト化を実現することができました。いまの頻度で文字起こしから外注に出すと、すごい金額になってしまいますので、オートメモがなければテキストでの記事化はできませんでしたね。
※テキスト化の料金は、3つの料金体系から選択できます。ベーシックプランは無料(月1時間までの録音データをテキスト化)、プレミアムプランは月額980円・税込(毎月30時間までの録音データをテキスト化)、10時間チャージは1,480円・税込(1回のチャージで10時間分の録音データをテキスト化)
「ながら聴き」したあと、気になったところを文字で再確認できると好評
──テキスト化の精度はどのように感じられましたか?
根本さん:記事化を頼んでいるスタッフからは、こういった音声をテキスト化するツールの中では想像以上に精度がいいということでした。たとえば、「感じ」と「漢字」といった同じ発音の言葉でも、文脈に合わせてテキスト化できていますね。
──心理学の専門用語などはいかがでしょうか?
根本さん:専門用語は難しいものもありますが、たとえば「パートナーシップ」「コミュニケーション」「マインドフルネス」や、「YouTube」「Voicy」などカタカナ・英語表記の単号はほとんどが正確にテキスト化されていますね。「全体的に、ほかの音声のテキスト化のサービスと比べると非常に高いレベルだ」と、重宝してくれています。
──記事化にかかる時間はどれぐらいでしょうか?
根本さん:10分程の音声をオートメモでテキスト化していますが、文字修正や改行など体裁を整えるだけなら30分から40分ほど。そこからサイト用にリンク付をしたりといった公開作業と合わせても45分から1時間ほどですべての作業が完了できるようです。
──オートメモを活用したnoteの記事は、昨年12月末からアップされていますね。反響はいかがですか?
根本さん:最近は「noteの記事でファンになりました」と言われることもありますが、YouTubeやVoicyと同じ内容でもnoteも合わせてチェックするという方が多いんです。音声は「ながら聴き」にはいいのですが、電車などでの移動中は文字のほうが読みやすいですし、本当にほしい情報にアクセスするには文字のほうがやはり早いんですよね。YouTubeやVoicyを聴いて、その中で気になったところを文字で再度チェックするという使い方をしてくださる方も多いようです。
──YouTubeの動画にテロップをつけることもできそうですね。
根本さん:フルテロップを付けるYouTuberの方も増えていますよね。耳が聞こえにくい方にはテロップが入っているほうが親切ですし、これからは必要になってくるかもしれません。たしかにそういう場面でも、オートメモは活躍してくれそうですね。需要が高まってくれば検討してみます。
人と接する仕事の人には使ってみてほしい有効なツール
今後はこういった講演会などの音声もテキスト化を検討中(画像提供:根本さん)
──今後、ほかに活用してみたいことはありますか?
根本さん:講演会や議事録を残さなくてはいけない打ち合わせなどは、オートメモで録音してクラウドで保管し、あとで検索するといった活用を考えています。ほかにも仕事柄、夫婦関係や男女関係のもつれを扱うこともあり、話し合いの場では録音をするのですが、その文字起こしにも使えるなと思っています。たとえば裁判になったら弁護士の方が資料として活用できそうですし、そこまでいかないにしても「言った」「言わない」が文字になっていれば一目瞭然です。いろいろと使えるのではないでしょうか。
──「こんな人におすすめ」というような活用方法はありますか?
根本さん:弟子の指導にも使えそうだなと思っているのですが、人には「喋りぐせ」というのがありそれによって話が聞きづらくなっているケースもあるんです。「えー」が多かったり、語尾が被ってしまったり、わかりづらい表現や言い回しもたくさんあります。話す内容だけでなく、話し方で聞きづらくなるんですね。そんな喋りぐせの改善のために、講師のトレーニングでは文字起こしをするように言っています。ただ、録音を聞き直すのは簡単ですが、文字起こしは面倒な作業なのでそこまではやらない人も多いんです。オートメモがあれば、そこの労力はかなり少なくなりますしスピードも早いので、すぐにフィードバックしてまた確認するという反復練習にも使えそうです。
このトレーニング方法は、接客や営業など、人と接する仕事の人にも試してみてほしいですね。ショップスタッフの接客や、営業マンがプレゼンをする時、また経営者が従業員に講演をする場合など、人に何かを伝える場面はたくさんありますよね。そんな時に自分がどう話しているかは、意外と自分では認識できていないものです。それを文字で読めるのはとても重要なことで、オートメモを使ってみれば自分の喋りぐせをテキストから自覚でき、話しかたの質が上がる有効なツールになるのではと思います。